ひと昔前の家の建て替え理由は、「建物が古くなった」「家族が増えて間取りを変更したい」という2点が主でした。
しかし、関東大震災以来の大きな被害が出た阪神・淡路大震災に加え、耐震構造偽造問題でさらに拍車がかかり、地震への恐怖がさらに強まりました。そのことから、骨組などの耐震性能の点も考え、建て替えを考える人が多くなってきています。
ただし、単純に基礎の補強ならばリフォームでも十分ですが、地震に備えて骨組の耐震補強をと考えれば、やはり建て替えが必要となってきます。 また、数年前から、耐震以外にも「シックハウス症候群」という奇病に悩まされて、建て替えを考える方が増えてきています。 シックハウス症候群とは、アルミサッシや合板を多用した住宅では、新建材に含まれる化学物質などが、室内の空気を汚すために起きる病気です。気密性にこだわり過ぎたため、合板や接着剤、防かび剤などに使用されるホルムアルデヒドを代表する化学物質が行き場をなくし、部屋中に充満しています。
もちろん、すべての方に反応がでる訳ではないものの、家を引っ越したら子どもがアトピーになったという声はよく聞きます。その点からも、最近では、自然素材を使った建て替えを考える人が増えてきています。 家の老朽化以外にも、「耐震」「シックハウス症候群」に対する不安や心配が、建て替え理由の上位になっているのは、やはり便利さを追求した現代社会のツケのような気がします。 特にシックハウス症候群の場合、アレルギーやぜんそく、重度になると化学物質過敏症となり、ごく微量の化学物質にも反応してしまいますので注意が必要ですし、築年数が浅くとも大きな建て替えの理由になるのでしょう。